Buy-to-Let
賃貸物件に需要が集まっていることから、現在賃貸用物件を手に入れようとする投資家が増えています。
現在、イギリス賃貸不動産における需要の高まりに伴い、『Buy-to-Let』 いわゆる『物件を購入し、貸し出す』という分野が拡大しており、売買市場の数字を押し上げている傾向にあります。
不動産ファイナンシャル会社Octane Capitalの調査によると(2022年3月時点)英国の賃貸不動産市場では約859万戸の不動産が賃貸されており、その規模は米国、ドイツ、日本に次いで世界第4位とされています。英国では、持ち家を持つことが最終的な目標とされている傾向がありますが、例えばドイツでは老後も賃貸という選択肢は少なくありません。イギリスでも今後さらに不動産価格が高騰し、購入が難しくなると賃貸へ需要がさらに強くなるとも言われています。
物件を購入し、貸し出す
賃貸物件に需要が集まっていることから、現在賃貸用物件を手に入れようとする投資家が増えています。住宅不動産投資は長期投資となり、さらに運営には多くの費用がかかるため、キャッシュバイヤーの場合は別として、Buy -to-Letローンで物件を購入する場合は、現在の金利高の状況等も踏まえ返済コストをきちんとカバーできるかを確認する必要があります。
また家主となり物件を貸し出す際は、所有する物件に保険を掛けることが義務付けられており、建物保険と、家主保険に加入する必要があります。これらの保険の内容はさまざまですが、通常、家主保険に加入すると、次のようなものが補償されます。
- 家賃収入の損失
- 事故による損害
- 盗難
- 立ち退き料
- テナント再入居のための支援
- リーガルカバー
- 所有者責任
また、物件を貸す際、家主は一般的な維持・修繕の責任を負います。これは、電気製品の修理(賃貸契約の一部として提供されている場合)などの追加費用も発生する場合があります。一般的には、毎月の家賃収入の10%を上限として、維持費に充て修繕のための資金を確保することが良いと言われています。
物件の管理や入居者探しを賃貸仲介業者に依頼する場合は、その費用も考慮に入れておく必要があるでしょう。また、家主はテナントの安全を守り、事故や怪我のリスクを減らすために、規則に従わなければなりません。例えば、ガスや電気の安全点検が挙げられます。煙探知機の設置や一酸化炭素の検知器の設置が必要となる場合もあります。
イギリスでは賃貸用不動産への投資は有益といわれていますが、物件を購入する前に、ランニングコストやメンテナンスコストについて確認しておくことが重要です。保険や賃貸仲介手数料、安全確認、メンテナンス、修理など、購入した賃貸物件にかかる費用はすぐに膨れ上がる場合があります。
購入物件にかかる費用について、詳しいガイダンスをご希望の場合は、Kens Estateまでお問い合わせください。
Enquiry Kens Estate: enquiries@kensestate.com
参照:Octane Capital