家庭内で出来る節約術
一般家庭内でも、エネルギー消費量を節約する工夫は沢山ございます。

日照時間も長くなり春の訪れを感じる季節となりました。
日本では満開を終えた桜が、イギリスでは3月下旬から5月上旬にかけ順番に満開を迎え、ロンドン各所で様々な種類の桜を見ることが出来ます。
春といえば、日本では新学期・新年度の始まりとして認識されていますが、イギリスでは、日本と違い1年の大掃除のシーズンであるとされ、Spring cleaning(スプリングクリーニング)という言葉も存在する程、春は大掃除のシーズンとして知られています。
2022年10月より始まった光熱費の8割高騰を受け、一般家庭にも大きな影響をもたらしている中、物件を選ぶ際にはEPCの数値で検討される方も多くおられますが、日々の暮らしの中のお掃除によって光熱費を節約することが出来ることはあまり知られていません。
ご自身で出来る簡単な節約術を8個紹介いたします。
春のお掃除シーズンに是非試してみてはいかがでしょうか?
1. 電気ケトルのライムスケールを除去する
イギリス生活の中で頭を悩ませる方も多いのが、硬水によるライムスケール。一度に多くのスケールを除去することが出来ませんので、日々の生活の中でスプレーを使用し予防しておくことで、お湯が沸く為に使用する電気料金を節約することが出来ます。
2. オーブントレイを片付ける
不要なオーブントレイを本体の中に置いておき、調理を開始してしまうと、オーブン内の空気の流れを妨げ、調理ムラ以外にも、過剰な電力を消費してしまいます。使用しないトレイは、電源を入れる前に片付けておきましょう。
3. 冷蔵庫、冷凍庫裏にあるコンデンサーコイルの清掃
コイルに埃が溜まってしまうと、最大25%程、エネルギー電力を増加させる可能性がございますので、少なくとも1年に2回は掃除機で吸い込み、細かい埃はブラシで取り除きましょう。
4. 冷蔵庫、冷凍庫裏にはスペースをつくる
冷蔵冷凍庫が壁に隣接しすぎている場合には、少しスペースを空け、空気の通り道を確保することで、3に記載のコイルを冷えやすくすることで、電力を節約することが出来ます。
5. 冷凍庫の霜取りをする
冷凍庫内の氷を蓄積したままにすると、氷が断熱材の役割を担ってしまいますので、食材を冷やすために通常より沢山のエネルギーが必要となります。
定期的に霜取りスプレーを使用して、蓄積した氷を取り除き、冷凍庫が少ないエネルギーで冷えやすくしましょう。
6. 電子レンジ、圧力鍋、エアフライヤーを上手く利用する
オーブンよりもランニングコストが安価の為、電化製品を使用することで少ないエネルギーで調理することが出来ます。特にスロークッカーを使用する際には、何時間も連続して使用することになることから他の調理方法をを検討しましょう。
7. 食洗器や洗濯機のクイックウォッシュは避けましょう
あまり知られていませんが、食洗器、洗濯機の選択肢のクイックウォッシュでは節約することは出来ません。週に一度使用回数を減らすだけで、1年間で1年当たり16ポンド程の節約になると言われています。特に食洗器については、維持費が必要となりますので、手洗いをされることをお勧めいたします。
8. 食洗器や洗濯機のエコプロブレムを知ろう
食洗器や洗濯機のエコプログラムはランニングコストが一番安価であり、特に食洗器を使用する際にエコプロブレム設定にすることで、約30%の省エネ効果が期待出来ると言われています。