賃貸市場に今、何が起きてる?

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ロンドンの賃貸不動産マーケットは、過去30年の間でこれまで起きたことのない状況下にあります。

2022年11月現在、ロンドンの賃貸不動産マーケットは、過去30年の間でこれまで起きたことのない状況下にあります。それは『賃貸物件の数』が『借り手の数』よりはるかに下回り『物件の不足状態』が起きているということです。それゆえ今、賃貸契約の競争率が非常に高く物件内覧方法や選定時間に関して顕著に影響がでている現状が続いています。

パンデミック中、市場は停滞し賃貸物件が余り家主は大幅な値下げをしてマーケットに出す状況でしたが、2021年夏ごろから始まった脱コロナ政策と社会の動きと並行する様に賃貸市場は回復に向かい、その回復は年間成長率として2011年以降最高のものとなりました。

しかしながら回復した市場はその後すぐ次のターニングポイントを迎えます。ウクライナ戦争を機に始まったRPIや金利の上昇に伴い、流動的な不動産市場はすぐに反応し始めます。

家賃収入を目的とする物件購入者(投資家など)の意欲が低下し賃貸用に出回る物件が減少したこと、次に賃貸収入目的の物件を所有する家主が物件を売却する傾向になったことで市場に出回る賃貸用の物件数がさらに減少しました。加えてロックダウン中に渡英できなかった赴任者や留学生が増えたことや家賃の値上げにより住み替えを検討しているテナントを含めた『借り手の数』が大幅に増加した要因が重なり、現在のような市場に賃貸物件が少ない事態が起こっています。

上記のことから、賃貸物件の内覧方法も変化が現れ、内覧はビデオで行われることも多くなり、選定時間には猶予を置くことなく決断する(せざる追えない)状況へと変化しています。これからロンドンで賃貸物件を探される方は、現在の不動産情報をよく理解して物件検索することをお勧めいたします。

不動産動向につきまして、弊社グループ会社Kens Global Supportではよりさらに詳しく解説した賃貸不動産レポートを発行しております。ご希望の方は以下メールまでご連絡ください。 
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