イギリスの学校制度について
イギリスで物件を探す際、周辺の学校情報は多くのご家族にとって大切な検討材料の一つです。
物件ページでは、最寄りの学校として「Nursery」「Primary School」「Secondary School」「16+」「All-through School」などの分類で学校の所在地を地図上で表示しています。このページでは、それぞれの学校タイプの違いを簡単に説明します。
なお、イギリスの教育制度は England、Scotland、Wales、Northern Ireland で一部異なります。ここでは、ロンドンを含む England で一般的に使われる学校区分を中心に紹介いたします。
学校タイプの概要
| 学校タイプ | 主な年齢 | 日本語で近いイメージ | 内容 |
|---|---|---|---|
| Nursery | 0〜4歳頃 | 保育園・幼稚園 | 小学校前の幼児教育・保育 |
| Primary School | 4〜11歳 | 小学校 | Reception、Year 1〜Year 6 |
| Secondary School | 11〜16歳 | 中学校〜高校前半 | Year 7〜Year 11 |
| 16+ / Sixth Form | 16〜18歳 | 高校後半・大学準備課程 | A-level、BTEC、T Level、IBなど |
| All-through School | 4〜18歳など | 小中高一貫校 | 複数の教育段階を一つの学校で提供 |
Nursery / ナーサリー
Nurseryは、小学校に入る前の子どもを対象とした幼児教育・保育施設です。
年齢は施設によって異なりますが、一般的には0歳から4歳頃までの子どもが対象です。学校に併設されているNurseryもあれば、独立した保育施設として運営されているNurseryもあります。
小学校入学前の準備として、遊びや日常生活を通じた学び、社会性の育成、基本的なコミュニケーションなどを重視する施設が多く見られます。
Primary School / プライマリースクール
Primary Schoolは、日本の小学校に近い教育段階です。
Englandでは、多くの子どもが4歳になる年度の9月にReceptionから学校生活を始めます。その後、Year 1からYear 6まで進み、通常は11歳頃までPrimary Schoolに通います。
Primary Schoolは、主に次のような学年構成です。
| 段階 | 年齢の目安 | 学年 |
|---|---|---|
| Reception | 4〜5歳 | Reception |
| Key Stage 1 | 5〜7歳 | Year 1〜Year 2 |
| Key Stage 2 | 7〜11歳 | Year 3〜Year 6 |
英語、算数、理科をはじめ、歴史、地理、音楽、体育、コンピューターなど、幅広い基礎学習が行われます。
Secondary School / セカンダリースクール
Secondary Schoolは、Primary Schoolの後に進む中等教育段階です。
通常はYear 7からYear 11までで、年齢はおおよそ11歳から16歳です。日本の制度に置き換えると、中学校から高校前半に近いイメージです。
Secondary Schoolは、主に次のような学年構成です。
| 段階 | 年齢の目安 | 学年 |
|---|---|---|
| Key Stage 3 | 11〜14歳 | Year 7〜Year 9 |
| Key Stage 4 | 14〜16歳 | Year 10〜Year 11 |
Year 10からYear 11では、一般的にGCSEと呼ばれる資格試験に向けた学習が行われます。GCSEの結果は、その後の進学先や学習コースを選ぶ際に重要な要素となります。
16+ / Sixth Form / College
16+は、16歳以降の教育段階を指します。
Secondary SchoolのYear 11を終えた後、多くの生徒はSixth Form、Sixth Form College、Further Education Collegeなどに進みます。この段階では、大学進学や職業教育に向けて、より専門的な科目や資格を選択します。
代表的な学習ルートには、次のようなものがあります。
| 資格・コース | 内容 |
|---|---|
| A-level | 大学進学を目指す生徒に一般的な科目別資格 |
| BTEC | 実務・職業分野に関連した資格 |
| T Level | 技術・職業教育に重点を置いた16歳以降の資格 |
| IB | International Baccalaureate。国際バカロレア |
学校によっては、Secondary Schoolの中にSixth Formが併設されている場合もあります。一方で、Year 11の後に別のCollegeへ進学するケースもあります。
All-through School / オールスルースクール
All-through Schoolは、複数の教育段階を一つの学校で提供する学校です。
例えば、Primary SchoolとSecondary Schoolが一体になっている学校や、NurseryからSixth Formまでを提供する学校があります。
| タイプ | 対象年齢の例 |
|---|---|
| Primary + Secondary | 4〜16歳 |
| Primary + Secondary + Sixth Form | 4〜18歳 |
| Nursery + Primary + Secondary | 3〜16歳など |
一つの学校で長く通えるため、教育環境に継続性があることが特徴です。ただし、対象年齢や提供される学年は学校によって異なるため、各学校の詳細を確認することが大切です。
物件探しで学校情報を見るときのポイント
物件ページに表示される最寄り学校の情報は、周辺環境を知るための参考情報です。
ただし、近くに学校があることが、必ずしもその学校へ入学できることを意味するわけではありません。学校の入学条件、学区、空き状況、入学申請の時期などは、学校や自治体によって異なります。
物件を検討する際は、次の点もあわせて確認することをおすすめします。
- 学校の種類
- 子どもの年齢に合う学年があるか
- 学校までの距離や通学方法
- 入学条件や学区
- Ofstedなどの評価
- 入学申請の締切や手続き
まとめ
イギリス、特にEnglandの学校制度では、Nursery、Primary School、Secondary School、16+、All-through Schoolといった分類がよく使われます。
物件探しの際には、学校までの距離だけでなく、お子さまの年齢に合った教育段階かどうか、入学条件が合っているかどうかを確認することが大切です。
Kens Estateでは、ロンドンでの住まい探しにあたり、物件情報とあわせて周辺環境についてもわかりやすくご案内できるよう努めています。